

チャーチ・オン・ザ・ロック プロジェクト
ウクライナにぬくもりを
「プロジェクトのご支援をしてくださった皆様へ」
プロジェクトの進展について、ご報告が遅れて大変申し訳ございません。
2024年の11月の初めに、私たちは約27000個のカイロを、Fedexでウクライナへ発送しました。 しかし、ウクライナの首都キエフの税関でカイロが止められてしまい、そこから税関を通過させるため、現地側と日本側で可能な限りの様々な手続きを進めましたが、事態は難航していきました。 12月のクリスマスの時期に、大東夫妻が再びウクライナの現地へ行った際、直接キエフのFedexへ現地の通訳者と共に交渉に行きましたが、進展はしませんでした。その後も、税関で止められているカイロが無事税関を通れるように対応を進めたのですが、年明けに、カイロが日本側へ返送されてきてしまいました。 幸い、一連の問題については、最終的に日本側のFedexが往復分の送料を全て負担してくれましたので、お預かりしている献金がこれによって無駄になることはありませんでした。
その後、改めてウクライナへカイロを届けるために様々な輸送会社を調べ、方法を検討していきましたが、今シーズン中に確実にカイロを現地へ届けることができる方法が、送料は少し高めになりますが、国際郵便以外にありませんでした(Fedexの1.5倍程度)。
2月末、私たちは6000個のカイロ(計5箱)をEMSと国際小包でウクライナへ発送しました。その内の1箱は、3月6日に無事現地に到着し、残りの4箱は現在輸送中です。 ウクライナの現地でも、人手不足の問題があり、現地が暖かくなる前に配給できるカイロの数に限界があるようで、状況を確認したところ、今シーズンはすでに送った6千個のカイロで十分だということになりました。
【これまでの支援内容】
・献金総額 : 3,175,500円
・ペチカ費用 : 200,000円
・カイロ代 : 707,489円(6000個は、106,123円相当)
・送 料 : 249,100円
【今後について】
残りの34000個のカイロとお金の送り方や用い方については、現時点では保留とし、基本軸は今年の冬に向けて使っていただくものとして、適切な時期と安い方法を、情勢を見ながら模索していくことを考えています。その他の用い方についても、情報を見ながら検討していきます。
本来、今年の冬の間に十分な量のカイロを送り届けることを想定していましたが、以上のような理由から、6千個にとどまり、今シーズン中に十分に届けることができませんでした。ご支援・お祈りして下さった皆様、大変申し訳ございません。
今後とも、残りのカイロとお預かりしている献金を、ウクライナの住民へぬくもりと神の愛を届けるために用いることができるよう、最善を尽くしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
CORとは
1996年に札幌で始まったチャーチ・オン・ザ・ロックは、イエス・キリストを信じる信仰によって集う人々の教会です。現在は横浜を拠点とし、関東、関西、北海道、東北に教会を有し、主任牧師である大東利章師は日本各地を巡回して人材育成に励んでいます。2002年からは海外での宣教も始まり、毎年、アジア全域とアメリカを訪問し、貧困地域の支援を続けています。

ボロデミア牧師家族
始まり
2021年、大東師はFacebookを通じてウクライナの牧師と知り合うようになりました。その翌年2月にロシア軍によるウクライナへの侵攻が始まり、その牧師からの連絡が頻繁に来るようになり、私たちは彼らを経済的に支援することに決めました。2023年12月、教会でチャリティコンサートを行ない、寄付金を送金することができました。


支援物資を子どもたちに
ウクライナ宣教
2024年6月、大東師は戦時下のウクライナを訪れ、クレメンチェック郊外に住むボロデミア牧師家族と共に支援活動を行なってきました。ロシアとの国境沿いに住んでいた住民は突然の攻撃に着の身着のままで近くに住む親戚や友人のところに避難しましたが、ロシア軍の侵攻が続き、ウクライナ中央部の村々に避難してきました。現在、彼らへの支援はそれぞれの市役所が負担をしていますが、予算に上限があるため、到底、全員をサポートすることができません。そこで、市からの要請を受けてボロデミア牧師と教会が献金で食料や日用品などを購入し、配給しています。
避難民の現状
ウクライナ政府は、最初の一年間、避難民が住むアパートを借り上げて無料で住むことができるようにサポートしてきました。しかし、戦争が長引き、二年目からはそのサポートの打ち切りが決定され、避難民は家賃の支払いに追われるようになり、仕事を掛け持ちしてギリギリの生活を強いられています。ボロデミア牧師が配給する食料や日用品は、避難民の命をつなぐ糧なのです。
病院訪問
ウクライナ滞在中に負傷兵たちが入院している病院を二カ所訪問しました。そのうちの地域総合病院では毎週40〜50名ほどの負傷兵を受け入れていますが、部屋が足りなくなり、廊下にベッドを置いて入院させています。しかし、廊下にはエアコンがないため、暑い夏になると蒸し風呂のような状態になることを聞きました。帰国後 、私たちは廊下に取り付けるエアコン2台を購入することができるよう、献金を募りました。現在はエアコンの取り付けが終了し、負傷兵たちは快適な夏を過ごしています。
必要なもの
ウクライナ滞在の6日間、私たちは避難民たちへの物資と食糧配給、子供達とのチャリティイベント、入院している負傷兵への配給、その病院への設備献品をしてきました。避難民が移住してきた村の村長や負傷兵が送られてくる病院の院長か ら話を聞き、彼らの生活状況、心の状態、彼らに必要な物を知ることができました。

古着を避難民に


ウクライナの冬
冬に 向けて
これから、氷点下20度になる冬がやってきます。ロシアがエネルギー施設を攻撃したため、ウクライナ国内では電力不足による停電が毎日続いており、どの時間帯に停電になるのかも読めない状況です。多くの暖房器具は作動に電力を要するため、この状況が毎日続いていくと、住民は暖を取ることが十分にできなくなります。彼らにとって、使い捨てカイロは有効な支援物資です。(使い捨てカイロについては、過去に日本の複数の企業や団体が戦時下のウクライナへ届けており、ウクライナ国民から喜ばれてきた、という実績があります。※ウクライナには、使い捨てカイロのような製品は存在しません)また、センターとなっているボロデミア牧師の家に電気を使わない暖房を購入する必要があります。彼らが病気になったら、避難民に物資が届かなくなるからです。

氷点下の中、伝道を
